- 2026年3月4日
- 2026年3月9日
もしかしてADHD?「頑張っているのに仕事がうまくいかない」よくある質問を精神科専門医が解説
外来で診療をしていると、
「仕事がうまくいかない」と悩んで相談に来られる方が少なくありません。
よく話を聞いてみると、
「ミスが多い」
「段取りがうまくいかない」
「締め切り直前になってしまう」
といった困りごとが続いており、その背景に発達特性(ADHD)が関係していることがあります。
ADHD(注意欠如・多動症)は、注意のコントロールや衝動性に特徴のある神経発達症の一つです。
能力の問題ではなく、脳の特性によるものと考えられています。
ここでは、仕事の場面でよく見られる困りごとについて紹介します。
●ケアレスミスが多い
ADHDの方でよく聞くのが、「確認したはずなのにミスをしてしまう」という悩みです。
入力ミスや確認漏れ、メールの送り忘れなど、細かい部分でのミスが重なることがあります。
本人としては決して手を抜いているわけではなく、むしろ気をつけているつもりなのに起きてしまうため、強く落ち込んでしまうことも少なくありません。
●優先順位をつけるのが難しい
複数の仕事があると、どれから手をつければよいか迷ってしまうことがあります。
結果として、急ぎではない仕事から始めてしまったり、締め切りが近づいてから慌てて取り組むことになったりします。
周囲からは「計画性がない」と見えてしまうこともありますが、実際には段取りを整理すること自体が難しい場合があります。
●集中力の波がある
ADHDでは、集中のコントロールがうまくいかないことがあります。
興味のあることには強く集中できる一方で、単調な作業や興味の薄い仕事では注意が続きにくいことがあります。
そのため、仕事の効率に波が出てしまうことがあります。
●忘れ物や予定の抜け漏れ
スケジュール管理に苦労する方もいます。
会議を忘れてしまったり、提出期限をうっかり過ぎてしまったりと、予定の抜け漏れが起こることがあります。
メモやリマインダーなどの工夫で改善することもありますが、それでも困り続ける場合もあります。
●報告や相談のタイミングが難しい
仕事では、状況を共有することも大切ですが、そのタイミングが分からず悩む方もいます。
「まだ途中だから」と思っているうちに時間が過ぎてしまい、問題が大きくなってから周囲が気づく、ということもあります。
●時間管理が苦手
ADHDの特性の一つに、時間の感覚がずれやすいという点があります。
作業にどれくらい時間がかかるのか見積もることが難しく、結果として遅刻や締め切り直前の作業につながることがあります。
●失敗体験が積み重なりやすい
仕事でのミスが続くと、「自分はダメなのではないか」と感じてしまう方もいます。
子どもの頃から
「もっとしっかりして」
「どうしてできないの?」
と言われてきた経験を持つ方も少なくありません。
そうした経験が積み重なり、不安や抑うつにつながることもあります。
工夫やサポートで楽になることもあります
発達特性による困りごとは、工夫や環境調整によって軽減できる場合があります。
例えば、仕事を細かく分けて整理したり、スケジュールを視覚的に管理したりする方法があります。
また、必要に応じて薬物療法を含めた治療が役立つこともあります。
仕事で困りごとが続く場合は、「努力が足りないのではないか」と自分を責めてしまう方も多いのですが、発達特性を理解することで対処方法が見えてくることもあります。
仕事でのミスや集中の難しさが続いている場合、一度専門的に整理してみることも一つの方法です。
当院は当日受診かつオンライン診療も受け入れております。
予約URL https://melmo-app.com/clinic/692e795b44b5b8ef4bc1515d

Xアカウント:
https://twitter.com/kokoro_drsakata?s=21&t=RjoR5ECko4CxBQbXm7v3Kw
Instagramアカウント:
https://www.instagram.com/kokoro_dr.sakata?igsh=MWg3M3AwMTB1a3dobA%3D%3D&utm_source=qr
新宿駅前こころと発達のクリニック
院長 坂田晃浩
日本精神神経学会 精神科専門医
日本医師会認定産業医
認知症サポート医