不眠症
「なかなか寝付けない」、「夜中や早朝に目が覚める」、「眠りが浅い気がする」――。
このような日がたまに見られることは、誰もが経験されていることであり、とくに治療が必要というわけではありません。
しかし、適度な睡眠が得られない状態が慢性的に続き、日常生活に支障を来たすようになった場合は、不眠症を改善させるための治療が必要になります。
放置していると、うつ病や適応障害などの病気を引き起こすこともあれば、仕事や学業などに悪影響が出たりすることもあります。
深刻な症状が引き起こされる前に当院を受診し、不眠のお悩みを軽減されるようお勧めいたします。
このような方は、お早めに当院をご受診ください
不眠症の主な症状は、患者さまが自覚されているとおり、「十分に眠れない」ということです。
下表のような症状がある方は、お早めに当院をご受診ください。
- ベッドに横になってもなかなか眠れない
- 夜中に起きてしまい、再入眠できない
- 朝早く目が覚めてしまう
- 熟睡できず、起きたときに疲れが残っている
- 日中も眠たくて仕方ない
- 居眠りを注意されたことがある
- 就寝中に脚がムズムズしてよく眠れない
- 頻繁にいびきをかいていると言われる
など
主な原因
不眠症に陥る原因は多岐にわたっており、一人ひとり異なっているのですが、多くの方に見られる原因がいくつかあります。
代表的な原因は、心理的なストレスです。
私たちの日常生活の中では、職場や学校などでの人間関係、ハードな仕事や勉強などによって悩んだり、イライラしたりすることも少なくありません。
こうしたストレスは交感神経を活発化し、副交感神経を抑制しますので、不眠症の原因となりうるのです。
また、身体的な要因によって眠りが妨げられることもあります。
痛みやかゆみなどはご本人にも分かりやすいのですが、睡眠時無呼吸症候群はご本人の自覚が少ないので注意が必要です。
抑うつ状態が続いた場合も、慢性的な不眠を引き起こしやすいです。
実際、不眠症の方の半数弱は何らかの精神疾患状態が見受けられると言われています。
このほか、お酒(アルコール)、コーヒー(カフェイン)、たばこ(ニコチン)も快眠を阻害する要因となります。
不眠症の治療
不眠症の患者さまの中には、とくに治療を受けずに放置されている方もいらっしゃるようです。
しかし、不眠の状態が慢性化すると、仕事や学業に支障をきたしたり、うつ病などの病気を発症したりすることがあるため、なるべく早い段階での治療をお勧めいたします。
具体的な治療内容は患者さまのタイプによっても異なりますが、主にお薬を使って治療します。
具体的には、入眠障害や中途覚醒、早朝覚醒、熟眠障害などのタイプを見極めたうえで、患者さまに合っている睡眠薬を処方します。
患者さまによっては、抗うつ薬や抗不安薬などを追加することもあります。
なお、お薬だけでなく、生活環境を見直すことも重要になるので、当院では、日常生活での留意事項などのアドバイスも行います。
自律神経失調症
私たちの身体には、交感神経と副交感神経という2つの神経がうまくバランスを保っており、無意識の状態であっても、呼吸、体温、血管、内臓などの動きをコントロールしています。
この自律神経がストレスや過労などの原因によってバランスを崩すと、「自律神経失調症」と呼ばれる状態になり、下表のような症状が引き起こされます。
自律神経失調症の主な症状
- 体の症状
-
- よく眠れない
- 夜中や早朝に目が覚めてしまう
- 微熱が続いている
- 頭がモヤモヤする
- 手足がしびれることがある
- 動悸がする
- 運動をしていないのに息が乱れる
- 手足が冷える
- 身体が火照ることがある
- 耳鳴りがする
- 下痢や便秘を繰り返す
- すぐにお腹が痛くなる
- 疲れやすい
など
- 心の症状
-
- すぐにイライラしてしまう
- 怒りっぽくなった
- ネガティブな思考にとらわれる
- 急にハイテンションになることがある
- 不安な状態が繰り返される
- 気力がわかない
- 記憶力が低下した
など
自律神経失調症の治療
自律神経失調症の治療にあたっては、患者さまの症状に合ったお薬を使用します。
不安や不眠などにお悩みの患者さまには抗不安薬や睡眠薬を処方いたします。
気分が落ち込んでいる患者さまには抗うつ薬によって症状を改善させます。
患者さまによっては、カウンセリングなどの心理療法、自律訓練などのリラクゼーション法を取り入れることもあります。
治療にあたっては、精神科専門医の院長が、患者さまのお話を丁寧に伺いながら治療方針を決定していきます。