• 2026年3月17日

精神科受診で採血をする理由は?|精神科専門医が解説

精神科を受診したときに
「採血をしましょう」と言われて驚く方もいます。

「精神の病気なのに、なぜ血液検査?」
と疑問に感じる方も多いでしょう。

実は、精神症状の原因が体の病気であることもあるため、採血はとても重要な検査になることがあります。

今回は、精神科で採血を行う主な理由について解説します。


① 体の病気が原因ではないか確認するため

精神症状の中には、体の病気が原因で起こるものもあります。

例えば

  • 甲状腺の異常
  • 貧血
  • ビタミン不足
  • 電解質の異常

などです。

これらがあると

  • うつ状態
  • 不安
  • 集中力低下
  • 強い疲労感

などが出ることがあります。

そのため、身体的な原因がないか確認する目的で採血を行うことがあります。


② 薬を安全に使うため

精神科の薬の中には、体への影響を確認しながら使う必要があるものがあります。

例えば

  • 肝機能
  • 腎機能
  • 電解質

などを確認することがあります。

また一部の薬では

  • 血糖値
  • コレステロール
  • 白血球

などを定期的にチェックすることもあります。


③ 栄養状態を確認するため

栄養状態が悪いと

  • 疲れやすい
  • 気力が出ない
  • 集中力が低下する

といった症状が出ることがあります。

採血では

  • 鉄(貧血)
  • ビタミン
  • 栄養状態

などを確認することがあります。


④ アルコールや生活習慣の影響を確認するため

精神症状には

  • アルコール
  • 睡眠不足
  • 生活習慣

などが影響することもあります。

採血で

  • 肝機能
  • 糖代謝

などを確認することで、生活習慣の影響を評価することができます。


採血は必ず必要?

精神科では、すべての患者さんに採血をするわけではありません。

例えば

  • 症状の内容
  • 服薬の予定
  • 年齢

などを考慮して、必要な場合に行います。


まとめ

精神科で採血を行う理由には

  • 体の病気が原因ではないか確認する
  • 薬を安全に使うため
  • 栄養状態の確認
  • 生活習慣の影響を確認する

といった目的があります。

精神症状は心だけでなく体とも関係していることが多いため、採血は重要な検査の一つです。

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新宿駅前こころと発達のクリニック
院長 坂田晃浩
日本精神神経学会 精神科専門医
日本医師会認定産業医
認知症サポート医

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