- 2026年9月18日
- 2026年7月9日
ADHDとASDの違いとは?子どもの特徴を精神科専門医が解説
ADHDとASDの違いとは?子どもの特徴を精神科専門医が解説
「先生からADHDかもしれないと言われた」「ASDと何が違うの?」「どちらにも当てはまる気がする」。
発達障害について調べ始めると、**ADHD(注意欠如・多動症)とASD(自閉スペクトラム症)**という言葉を目にすることが多いでしょう。
どちらも発達障害ですが、特徴や困りごとには違いがあります。また、ADHDとASDを併せ持つお子さんも少なくありません。
今回は、ADHDとASDの違いについて、精神科専門医がわかりやすく解説します。
ADHDとは?
ADHD(注意欠如・多動症)は、
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
が主な特徴となる発達障害です。
例えば、
- 忘れ物が多い
- 宿題を最後までできない
- 落ち着いて座っていられない
- 思いついたらすぐ行動してしまう
といった特徴がみられます。
「やらない」のではなく、「やりたくても難しい」という脳の特性が背景にあります。
ASDとは?
ASD(自閉スペクトラム症)は、
- コミュニケーションの特徴
- 対人関係の特徴
- 強いこだわり
- 感覚の特性
がみられる発達障害です。
例えば、
- 空気を読むことが苦手
- 一人遊びを好む
- 予定変更が苦手
- 同じことを繰り返す
- 音や光に敏感
などがみられます。
ADHDとASDの違い
ADHDは「注意」と「行動」が中心
ADHDでは、
- 集中が続きにくい
- 忘れ物が多い
- 順番を待つことが苦手
- 落ち着きがない
といった特徴が目立ちます。
人とのコミュニケーションは比較的得意なお子さんも多く、人と関わること自体は好きな場合があります。
ASDは「コミュニケーション」と「こだわり」が中心
ASDでは、
- 相手の気持ちを読み取りにくい
- 予定変更が苦手
- 強いこだわりがある
- 感覚過敏がある
といった特徴がみられます。
一人で過ごす時間を好むお子さんもいますが、友達が嫌いというわけではありません。
わかりやすい比較
| ADHD | ASD |
|---|---|
| 忘れ物が多い | こだわりが強い |
| 集中が続きにくい | 空気を読むことが苦手 |
| 落ち着きがない | 予定変更が苦手 |
| 思いつきで行動する | 同じ行動を好む |
| 時間管理が苦手 | 感覚過敏があることが多い |
もちろん、すべてのお子さんがこの通りではありません。
両方あることも珍しくありません
実際には、
- ADHDだけ
- ASDだけ
- ADHDとASDの両方
というケースがあります。
例えば、
「忘れ物が多い(ADHD)」
だけでなく、
「予定変更が苦手(ASD)」
という特徴を同時にもつお子さんもいます。
そのため、診断では一つの特徴だけで判断することはありません。
診断はどう行うの?
診断では、
- 発達歴
- 家庭での様子
- 学校での様子
- 保護者からのお話
- 必要に応じた心理検査(WISCなど)
を総合的に評価します。
血液検査やMRIだけで診断できるものではありません。
また、一度の診察だけで診断が確定しないこともあります。
治療や支援は?
ADHDもASDも、「治す病気」というより、「特性に合わせて支援すること」が重要です。
例えば、
- 保護者へのアドバイス
- 学校との連携
- 環境調整
- ソーシャルスキルトレーニング(SST)
- 必要に応じた薬物療法(主にADHD症状に対して)
などを組み合わせながら支援を行います。
早い段階で特性を理解し、適切な環境を整えることで、お子さんの生活しやすさにつながります。
こんなときは受診を検討しましょう
次のような場合は、一度児童精神科や小児科へ相談してみましょう。
- 学校生活に支障がある
- 忘れ物や不注意が非常に多い
- 友達とのトラブルが続く
- 強いこだわりがある
- 感覚過敏で生活が難しい
- 保育園・幼稚園・学校から相談を勧められた
診断を受けることが目的ではなく、お子さんに合った支援方法を見つけることが大切です。
まとめ
ADHDとASDはどちらも発達障害ですが、
- ADHDは「注意・多動・衝動性」
- ASDは「コミュニケーション・対人関係・こだわり」
という特徴があります。
ただし、両方の特徴を持つお子さんも多く、一人ひとり特性は異なります。
「もしかして…」と感じたら、一人で悩まず専門医へ相談することで、お子さんに合ったサポートにつながる可能性があります。
新宿でお子さまの発達や学校生活についてお悩みの方へ
新宿駅前こころと発達のクリニックでは、ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)、学習障害(LD)、不登校、不安症など、児童・思春期のこころの問題について診療を行っています。
お子さま一人ひとりの特性を大切にしながら、保護者の方と一緒に困りごとの解決方法を考えていきます。必要に応じて心理検査や学校との連携、薬物療法なども含め、総合的なサポートを行っています。
「受診した方がいいかわからない」という段階でも、お気軽にご相談ください。
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新宿駅前こころと発達のクリニック
院長 坂田晃浩
- 日本精神神経学会 精神科専門医
- 精神保健指定医
- 日本医師会認定産業医
- 認知症サポート医