- 2026年8月31日
- 2026年7月9日
PMSとPMDDの違いとは?症状や治療法を精神科専門医が解説
PMSとPMDDの違いとは?症状や治療法を精神科専門医が解説
「生理前になるとイライラする」「気分が落ち込んで仕事に集中できない」「毎月同じ時期につらくなる」。
このような症状に悩んでいる方は少なくありません。
生理前の心身の不調は**PMS(月経前症候群)と呼ばれますが、その中でも精神症状が特に強く、日常生活に大きな支障が出る場合はPMDD(月経前不快気分障害)**の可能性があります。
どちらも「気のせい」や「我慢するしかないもの」ではありません。
今回は、PMSとPMDDの違いや症状、治療法について精神科専門医が解説します。
PMSとは?
PMS(Premenstrual Syndrome:月経前症候群)とは、生理が始まる3〜10日ほど前から現れ、生理が始まると自然に軽くなったり消えたりする心身の不調です。
女性ホルモンの変動が関係していると考えられていますが、詳しい原因はまだ完全には解明されていません。
主な身体症状
- 腹痛
- 腰痛
- 頭痛
- むくみ
- 乳房の張り
- 強い眠気
- 食欲の変化
主な精神症状
- イライラ
- 不安
- 気分の落ち込み
- 集中力の低下
- 涙もろくなる
症状の程度には個人差があり、軽い方もいれば日常生活に影響が出る方もいます。
PMDDとは?
PMDD(Premenstrual Dysphoric Disorder:月経前不快気分障害)は、PMSの中でも精神症状が特に強い状態です。
単なる「生理前のイライラ」ではなく、仕事や学校、家庭生活、人間関係に大きな支障が出ることがあります。
PMDDでは次のような症状が目立ちます。
- 強い気分の落ち込み
- 激しいイライラ
- 怒りっぽくなる
- 不安が非常に強い
- 絶望感
- 何をしても楽しめない
- 人と会いたくなくなる
- 自分を責める気持ち
生理が始まると症状が軽くなることが多い点が特徴です。
PMSとPMDDの違い
PMSとPMDDはどちらも生理前に起こりますが、最も大きな違いは精神症状の強さです。
| PMS | PMDD |
|---|---|
| 身体症状・精神症状が混在する | 精神症状が特に強い |
| 日常生活への影響は比較的軽いことが多い | 仕事や学校、家庭生活に大きな支障が出る |
| 生理開始後に改善する | 生理開始後に改善する |
PMDDでは、「毎月、生理前になると別人のようになってしまう」と感じる方もいます。
原因は?
PMSやPMDDは、女性ホルモンの変動に対する脳の反応が関係していると考えられています。
また、
- 睡眠不足
- ストレス
- 過労
- 不規則な生活
などが症状を悪化させることがあります。
本人の性格や気持ちの弱さが原因ではありません。
自分でできる対策
症状が軽い場合には、生活習慣を整えることで改善することがあります。
例えば、
- 規則正しい睡眠
- 軽い運動
- バランスの良い食事
- カフェインやアルコールを控える
- ストレスをため込みすぎない
- 腹式呼吸やマインドフルネスなどのリラクゼーション
などが役立つことがあります。
また、生理周期と症状を記録しておくと、自分のパターンを把握しやすくなります。
治療法
症状が強い場合には、医療機関での治療をおすすめします。
治療には、
- 生活習慣の改善
- 漢方薬
- 低用量ピル
- 抗うつ薬(SSRI)
- 認知行動療法(CBT)
などがあり、症状や希望に合わせて選択します。
婦人科と精神科が連携して治療を行うこともあります。
こんなときは受診を
次のような場合は、一度医療機関へ相談してみましょう。
- 毎月、生理前になると仕事や学校へ行けない
- 家族や職場で人間関係のトラブルが増える
- 気分の落ち込みやイライラが非常に強い
- 「消えてしまいたい」と感じることがある
- 市販薬やセルフケアでは改善しない
「生理前だから仕方がない」と我慢し続ける必要はありません。
まとめ
PMSとPMDDはどちらも生理前に起こる症状ですが、PMDDは精神症状が特に強く、日常生活へ大きな影響を与えることがあります。
適切な治療を受けることで症状が改善する方も多く、「毎月つらいのが当たり前」と我慢する必要はありません。
症状が続いている場合は、一人で抱え込まず、婦人科や精神科・心療内科へ相談することをおすすめします。
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新宿駅前こころと発達のクリニックでは、精神科専門医が患者様一人ひとりのお話を丁寧に伺い、それぞれの症状や生活状況に合わせた治療をご提案しています。
薬物療法だけではなく、生活習慣の見直しやセルフケア、心理的なサポートについても一緒に考えながら、無理のない治療を心がけています。
当院は新宿駅から徒歩1分、平日は夜22時まで、土日も診療を行っています。お仕事や学校帰り、お休みの日にも通院しやすい環境です。
「まだ受診するほどではないかもしれない」と感じている段階でも、お気軽にご相談ください。
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新宿駅前こころと発達のクリニック
院長 坂田晃浩
- 日本精神神経学会 精神科専門医
- 精神保健指定医
- 日本医師会認定産業医
- 認知症サポート医